赤ちゃんの夜泣きで悩んでいる人は本当に多いですよね。ですが、悩んで調べていくと、「夜泣きは日本だけ」そんな言葉を見たことはありませんか?
私は初めて目にした時、「え、ほんとに?」ととても信じられませんでした。
今回は、それはなぜなのか、また海外ではどうやって子育てしているのかまとめます。
1.夜泣きするのは日本だけってほんと? 海外は放置がスタンダード?
1-1.フランスでの夜泣き対応
まず、海外の赤ちゃんは夜泣きしないと聞くと、一時期はやったこの本を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
私もこの本を読んだ時は衝撃でした。国によって変わるってどういうこと?と信じられなかったんですよね。
こちらの本ではこのように書かれています。
20* ちょっと「待つ」
赤ちゃんが睡眠サイクルをつなぐことを学んでいるときに、よく泣くのを、私たちは知っている。また、眠りながら、怒ったカエルのような音を立てることもね。だから生後2、3週間から、夜に赤ちゃんが泣くときは、少し待ってみる。
これは、待ちながら、赤ちゃんがひとりで次の睡眠サイクルに入れるようになったかどうかを確認するための時間。もしそこであた がすぐに抱きあげたら、赤ちゃんはそのスキルを磨くチャンスを失うことに。また、泣き声が激しくなったら、おしめを替えてほしいのだから、そんなときは待つ必要はなし替えるだけでオーケー。
赤ちゃんはひとりでサイクルをつなぐ準備がまだできていないかもしれないけれど、そこでちょっと待ってみなければ、その準備ができているかどうか、あなたにも赤ちゃんにもわからない。赤ちゃんにしてみたら、各サイクルの終わりごとに、再び眠りにつかせてくれるあなたが必要だと考えるでしょう。すぐに駆けつけることで、あなたは自分を献身的な親だと感じるかもしれません。けれども実際は、わが子を学習もできず、成長する準備もできていない無力な存在として扱っているのでは?でも、待つのはちょっとだけ。 フランスの親に聞くと5分ぐらいで、もう少し長く待つ人も、もっと少ない人もいる。泣きっぱなしにさせることはなく、2、 3分待ってまだ泣いているようなら、何かを必要としているのだと考えて、それから抱きあげるそうだ。(パメラ・ドラッカーマン著「フランス人は子どもにふりまわされない」より)
放置と聞くと、数十分も別室で泣かせとくの?と思っていましたが、5分くらいと聞くと、え、そのくらいでいいの?と感じましつ。
そして、我が子を無力な存在だと扱っているのでは?の言葉にはドキッとしました。赤ちゃんは1人では何も出来ない、守ってやらないといけない存在、なんとなくそんなふうに思っていましたが、赤ちゃんの力を信じて見守ってやるのも大事なのかもと思えました。
2.夜泣きを放置してみた結果
実は私も、夜泣きが激しかった長男に、放置して様子を見てみることを試していました。
結果は惨敗…なぜかというと、色々な要因があったと思います。
- アパート暮しだった
近所迷惑になるのが心配で、5分でも放置できなかった。
- 息子がHSCだった
不安になりやすいHSCは、放置することでより不安になるのか、どんどん激しく泣くように…。
- 親が耐えられなかった
私自身もHSPであり、近所迷惑への不安が大きく、また泣き声を聞き続けるのもしんどかった。
こんな感じで、我が家では最初の1週間で挫折してしまいました…
ですが、一軒家での子育てであれば、また試してみたいと思っています。
3.まとめ
夜泣きを放置して様子を見、赤ちゃん自身の力で眠れるようにすることはとても大事な事だなと思うし、育てる親の体調を考えてもとてもいい方法だなと思います。
ただ、数分とは言え、夜泣きを放置出来るかどうかは、住んでいる場所の文化や住環境、親と子の性格にもよりますよね。
特に、現代の日本ではなかなか厳しいと言わざるを得ないのかなとも思いました。
生後3、4ヶ月が勝負という記述が多く見られたので、仕事復帰が決まっている場合などは、期間限定と思って試してみるのもいいですね。
また、海外の子育て本の多くに見られたのが、「子どもを子ども扱いしない」ということ。夜寝ることの必要性やどんないいことがあるのか、話せば子どもは理解出来るというもの。
確かにその通りだなぁと思うし、赤ちゃんの頃から「あなたならきっとできるよ、大丈夫」と見守れる親になりたいなと思いました。
日本ももっと子育てしやすい環境になることを願います。
【参考文献】