先日、次男が産まれました。
妻の出産が破水から始まり、入院が長かったので、長男と関わる時間が密になりました。
今回はそこで思ったことと、ハッとしたことを反省も込めて、記録を残しておきたいと思います。
この記事の内容
1.【HSC】不機嫌な人がいると恐怖?!その感じ方とは?
1-1.HSC長男の異変
我が家では、長男が小さいころから「パパは叩いていい、ママは叩かない」という方針で子どもに言い聞かせてきました。
言い出しっぺは私(父)で「親を叩くことはあってもいい、叩きながら力加減を覚えてもらえればいい」と考えてのことです。
戦隊もののヒーローの真似をしたり、戦いごっこもよくやっていたので、叩く蹴るは、よくやっていました。友達と、関わるときに力加減がわからなくて、強く叩きすぎてしまう方が、本人も困るだろうと思って、パパを叩くことは許容していたのでした。
しかし、ある時期からHSC息子が、かんしゃくというか、泣きわめきながら父を叩くことが増えてきました。何が嫌なのか尋ねても「あっちいけ!」と叫ぶばかり。話し合いをしようにもできないので、こっちもイライラしてきます。
とはいえ、怒鳴って力で抑えつけようとしても、かえって落ち着かなくなるだけなのは(頭では)分かっているので、とりあえず怒鳴ることだけはしないように、「いったいどうしたいの?」と問いかけ続ける。でも原因がわからない…そんなことが続きました。
1-2.怒っていないのに怒ったと言われる…
そういうときは大抵、HSP妻にバトンタッチしてなだめてもらうことになります。そしてしばらくして落ち着くと話してくれるのは「パパが怒った」という…。
そういうことが何度も続いたんですが、正直私(パパ)としては「怒ってないよ!」と怒りたくなるような理不尽さを感じていて、何をそんなに「怒られた」と感じているのか、わかりませんでした。
今思うと、妻にも何度も「疲れていると、紫色の怖いオーラが出ている」といわれていました。
(non HSPである)私としては、「疲れてるときは仕方ないじゃん、疲れてても家でも無理しろってこと?」としか思えませんでした。妻に1人時間を作って発散してきたら?飲みに行ってもいいし、と提案されても、何とかしようとする気力がなかったんですね。
色々振り返ってみた今となると、申し訳ない限りですが、不機嫌が「チョロッともれだす」くらいいいじゃないか、と思っていたのが、(特にHSP/HSCには)「だだもれ」だから何とかしてくれという認識のずれが大きかったのだと思います。
2.不機嫌な人といると、拳銃を持った人と一緒にいるくらいつらい?
私自身はnon HSPですが、HSPの妻から色々HSPの感じ方は聞いていましたし、ある程度わかっていたつもりでした。しかし、いざ自分の問題となるとやはり別次元の難しさが生じてきます。
自分の不機嫌さが、HSC息子にどんな感じ方をされているのか。あるネットの記事を読んだのを機に、「さすがにそれは何とかしないと」と思い知らされたのでした。
それは、「不機嫌な人といると、拳銃を持った人と一緒にいるくらいつらい」の言葉。
最初に読んだときは「さすがにそこまで思わないでしょ」と否定したい気持ちいっぱいでしたが、なんだか否定もしきれず「そう感じていたとすると、確かに怖いよな…」とも思えてくる。
HSP妻にも相談すると、「そのたとえ分かる(笑)」と即答されました。
そうか、そんなふうに感じさせちゃってたんだね…と愕然としました。
もちろん、拳銃をつきつけたいほど怒ったことはありませんし、そんなつもりはないんですが、「客観的事実はともかく、本人(長男)がそう感じているなら、それは本人にとっての事実」と、以前の記事でも自分で書いていますし、さすがに反省せずにおれなくなりました。(【ポリヴェーガル理論】「なんとなく」は「気のせい」ではない?)
「そんなつもりはなかった」と言い訳したい気持ち一杯ですが、こういうすれ違い、知らずに傷つけてしまうことが起きうるんだなと今気づけて良かったと考えて、不機嫌な態度をなんとかするしかありません。
「知って犯す罪も重いが、知らずに犯す罪はある意味もっと重い」といわれます。自覚がありながら犯す罪もタチが悪いですが、まだ自制したり制御しやすいですが、無自覚に犯す罪は歯止めがかかりません。悪いと思ってないので。
無知って恐ろしいなと実感をこめて思い知らされたのでした。なんだか、エライ自責的な感じもしますが、おそらく世界中のいたるところで似たようなすれ違い、無知による傷つき体験が起きていると思うので、ちょっと強めの表現で書いてみました。
3.自分の不機嫌の原因は?どう対処する?
では、私自身の不機嫌の原因は何だったのか。それについて簡単に考察して終わろうと思います。
1つは、仕事で疲れていたから。これはこれであると思います。
あとは、妻が妊娠中ということもあり、自分一人の時間、ゆっくり過ごす時間がとりづらくなっていたこと。もともと一人で過ごすことが好きな私としては、家族といえど一緒にいるとそこまでゆっくりできません。
HSPもそうだと思いますが、HSPじゃなくても内向型の人は特にそういう傾向はあると思います。
しかしそれだけではなく、今回特に感じたのは「子どもに過度に期待していた」のだと思います。「もう〇歳になったんだから、これくらいできるだろう」という(親の勝手な)期待。その期待通りにならないと、イライラしてしまうわけです。
- 「HSCなら空気読んでよ」
- 「同じ失敗を何度くり返すの…」
とか…
HSCといったって子どもは子どもですし、親の勝手なHSCの解釈でハードルをあげてしまっていたんだなと。
期待値があがりすぎる原因は、私の場合、子どもと関わる時間が減っていたというのもあると思います。今のこの子の状態が十分わかっていないからこそ、自分の想像の中でストーリーを作ってしまったのかなと。
気づけたのはよかったとしても、仕事の忙しさは変えられないし、このままでは変われません。
今後は、早め早めに1人時間を取って、心に余裕を持たせて向き合っていこうと思います。
4.まとめ
「息子に一体何が起きてるんだ?」とあれこれ考えていたら、「原因は自分にあったのか」という笑うに笑えない結論に。
「自分のことはわからないものですね」といえばそれまでですが、子どもを通してわが身を知らされることはとても多いなと改めて感じた次第です。
「子は親の鏡」とか、「子育ては親育て」といわれるように、子どもの成長に負けじと、親もまだまだ(人間としても)未熟と自覚して成長していかないとなと決意を新たにしたのでした。