夜泣きの対策で調べると、色んなものがありますよね。生活リズムを整える、朝日を浴びる、外でたくさん遊ばせるなどなど。
でも、全部試したけど効果がなかったという人も多いのではないでしょうか。
もう睡眠薬でも盛るしかないんじゃ…と病みそうになるママもきっといると思います。
赤ちゃんに睡眠薬はさすがに飲ませられないと思いますが、漢方薬ならいくつか効果が期待できるものがあるようです。
今回は夜泣きに使える漢方薬5つをご紹介します。
この記事の内容
1.夜泣きに漢方薬が使えるの?~5つの漢方の効果や飲ませ方~
夜泣きに使える漢方薬は5つあります。
- 甘麦大棗湯
- 柴胡桂枝加竜骨牡蠣湯
- 抑肝散
- 抑肝散加陳皮半夏
- 小健中湯
それぞれについて、効果や飲ませてみた人の口コミを紹介します。
1-1.甘麦大棗湯
甘麦大棗湯(かんばくだいそうとう)は、心身の興奮状態をしずめる働きがあるといわれます。使われている生薬が、小麦やナツメのため、甘い味で、子どもにものませやすい薬です。
- 体力がなく虚弱
- しくしく泣く夜泣き
に有効です。
1-2.抑肝散
抑肝散(よくかんさん)とは、興奮や怒りを鎮めるという意味から名付けられた漢方薬で、子どもの夜泣きや、かんの虫に昔から使われてきた薬です。
最近では、認知症のお年寄りのイライラによく効く薬として有名なようです。
「肝」とは漢方では自律神経の興奮をあらわす言葉で、肝臓のことではありません。神経の高ぶりを抑えるという効能を意味しています。
- イライラして体力のない子
- 金切り声で泣く夜泣き
に有効です。甘麦大棗湯が効かない子に抑肝散が効果を発揮することがあるようです。
また、子どもだけでなく、母親も一緒に服用するとよいとされる(母子同服)をすすめられています。
1-3.柴胡桂枝加竜骨牡蠣湯
柴胡桂枝加竜骨牡蠣湯は、「気」をめぐらせ、心を落ち着かせ、脳の興奮からくる不眠を改善する漢方です。比較的体力はあるけど、神経質で、ささいなことが気になって、抑うつ、不安、イライラ、精神的に不安定な人に効くとされています。
1-4.抑肝散加半夏
抑肝散加半夏は、「肝」の高ぶりを抑える作用のある抑肝散に「陳皮」と「半夏」を加えたもので、自律神経を安定させる作用があります。さらに、胃腸のはたらきを整える作用があるため、胃腸の弱い方でも服用しやすいです。「抑肝散」と同じく、母子同服を勧められています。
1-5.小健中湯
小健中湯は、胃腸を元気にする漢方薬です。胃腸を整えて心身の調和を図り、その結果、神経過敏を穏やかにしてくれます。味が良いので子どもにも飲ませやすく、抑肝散と併用されることもあります。
2.夜泣きに漢方薬を飲ませてみた人の口コミ
夜泣きに漢方薬を飲ませたことのある人の口コミを調べてみました。それぞれの子で処方されている漢方薬は異なりますが、同じような意見が見られました。
- 飲ませ始めて1ヶ月程で、落ち着いてきた
- 飲ませたその日から寝てくれる時間が長くなった
- 飲ませた2日目から長く泣くことはしなくなった
- まったくなくなったわけではないけど、かなり夜泣きの時間が減った
- うちの子には合わなかったみたいで効かなかった
など、どの漢方薬もその子の体質にあっていればそれなりに早く効果が出るのかなと思います。
また漢方薬は、自分に合っている場合、味が苦手でも飲めたりするようで、飲めるかどうかでも合っているかどうかの目安になりそうですね。
そして、やはり漢方薬なのである程度の期間飲ませないと効果がないという声も多かったです。飲ませ続けられる工夫が大事だなと感じました。
3.漢方薬の飲ませ方は?
漢方薬が効く可能性が高いことは分かったけど、薬だよね…どうやって飲ませるの?と思いますよね。
勧められている飲ませ方は以下です。
- ココアや溶かしたチョコレートと混ぜる
- ミルクに混ぜる
- 1歳以上なら蜂蜜に混ぜる
- マルツエキスという麦芽糖のお薬に混ぜる
- 少量のお湯で溶かし、冷凍庫でシャーベット状にする
- 漢方薬用のゼリーオブラートを使う
- 水飴に混ぜる
- 1回お湯に溶いて、冷蔵庫で冷やし、100%リンゴジュースで割る。または、濃い目のお茶、麦茶で割る
などがありました。
夜泣きに使われる漢方薬は比較的甘くて飲ませやすいものも多いので、その子その子にあった飲ませ方が見つかるといいですね。
3.まとめ
今回は夜泣きに効能のある漢方薬をご紹介しました。
生活リズムなどを試しても効果ない方、または試す体力も気力も既にない方は、小児科で相談すれば処方してもらえるので、ぜひ試して見てくださいね。
【関連記事】
【参考サイト】