子どもを育てる上で、自己肯定感を持てる子に育って欲しいと思う親は多いですよね。
でも育てる中で、子どもの自己肯定感を育むことの難しさに悩み、私が育てたらこの子の自己肯定感はむしろ下がってしまうんじゃないかと心配している人は多いです。
今回は、そんな子どもの自己肯定感を育む上で、親はどんな影響があるのか、考えてみたいと思います。
1.自己肯定感を高い子に育てられない私が悪いと悩んでいませんか?
子どもを育てる上で、自己肯定感を育てるような関わりは大切ですよね。
それはもちろんですが、では親がそういう関わりが出来たら、自動的に子どもは自己肯定感のしっかりした子に育つのか、私はそうは思いません。
子どもの自己肯定感に関しては、親の関わりは20%くらいなものじゃないかと思っています
最近、自己肯定感に関する誤解や、見ていて悲しくなるようなことがよくあります。
1例を挙げてみます。
子どもが小さい頃から、大好きだよ、宝物だよと毎日毎晩伝えてきた。
本当はそういうの苦手だった。
でも、子どもの自己肯定感が大事だって聞くから、頑張ってやってきた。
それなのに、子どもは自分に自信がないし、なんだかいつも、ビクビクしている。
私に自己肯定感の高い子どもを育てるなんて無理だったんだ。
どうでしょうか?同じように思われている方も多いんじゃないかなと感じます。
自己肯定感の高い子に育てられない自分がだめだと自分を責めてしまうお母さんたち。本来の自己肯定感は、それによって否定されたり、追い詰めたりするものではありません。
でも現代は、そう感じる人も少なくないだろうなと思います。
2.親の関わりだけが子どもの自己肯定感を育てるわけではない
まず、子どもに大好きだよ、宝物だよって声をかけること、すっごく素敵なことですよね。
私もそんなふうに育ててもらいたかったなと思うし、息子をそう育てていきたいと思っています。だけど、自己肯定感はその関わりで100%どうかなるものじゃないと思います。
親の関わりが足りないとか、愛情が足りないとか、そういうことではありません。親との関わりなんてほんの一部です。
- 保育園や幼稚園
- 学校に通うようになる
- 近所の大人との関わり
- 友達や兄弟と遊ぶ
- 習い事に通う
大きくなるにつれて、どんどん一緒にいる時間は少なくなっていきますよね。
私の子ども時代を振り替えってみると、確かに親の言葉や言動は、その他の人よりも良くも悪くも衝撃が大きかったです。
でも、出会う友だち、学校の先生、習い事の先生、近所のおじちゃんおばちゃん、親戚などなど、本当にたくさんの人と出会ってきました。その中で、「こんな自分じゃダメなんだ」と植え付けられた恐怖も思い込みもたくさんあります。
そして、それらの嫌な出来事や、言われて辛かった一言を、親がすべて把握することも、フォローすることもできないですよね…
だから、親がどれだけ自己肯定感を重視して、大事に育てたとしても、外でうけるショックが上回れば、子どもが自己肯定感を持てない子に育つことだって、十分あり得ると私は思います。
3.自己肯定感を育てる上で親ができること
では、親ができることはないのでしょうか。もちろんそんなことはありません。
親ができることは、できるだけいつもと同じ環境を提供し続けることだと思います。外でどんなに辛いことがあったとしても、家に帰ってくればほっとできる、安心できる。そんな空間を作ることです。
一緒にご飯を食べたり、笑いあったりだけじゃなくて、洗濯をして清潔な服を用意しておいたり、好きなものを常備しておくとか。本当に普通のことです。
家によってその環境は異なると思いますが、子どもがほっとできるなら、何でもいいと思うんですよね。自分はこの家にいていいんだと、思える安心基地。
そして、そのうちうざがられるかもしれないけど(笑)
ずっと変わらずに、あなたは私の宝物で、大好きなんだと伝えていくこと。ずっと変わらずに、自分を大事に思ってくれる人がいる、そう思えるならば、一時的に自己肯定感が持てないことがあっても、きっと大丈夫ですよね。
そして、誰が育てたってこの子はこうなったんだと、明らかに見て、親が肩の力を抜くことも子どもの自己肯定感にとっても、大事だと思います。
子育てに悩みはつきませんが、こんな私で子どもに申し訳ないと責めるよりも、大変な中で私もよく頑張って育てているよね。
子どもも毎日頑張ってるねと親も子どもも認められる世界になるといいなと思います。
4.まとめ
- 親の関わりで子どもの自己肯定感が100%決まるのではない
- あなたは大切存在なんだと伝え続けることと、子どもが安心出来る環境を家庭で作っていくことが大事
- 誰が育ててもこの子はこの子なんだと、親が方の力を抜く事が、一番大事
【参考文献】
子育てハッピーアドバイス