うちには4歳の男の子がいます。
母親の私がHSPで、小さい頃から生きづらさを抱えて生きてきました。
息子もHSCの可能性はあるけど、父親である夫はHSPではないので、どっちもありうるなと思っていました。
いざ生まれた息子は、とにかく育てにくく…
そんな息子がHSCなのか、発達障害なのか児童精神科医でもある夫とじっくり話しをしてみました。
今回はその記録です。
1.HSCなの?発達障害なの?
1-1. HSCとは
HSCとは、アメリカの心理学者、エレイン・アーロン先生が提唱した概念です。
Highly Sensitive Childの略で、ひといちばい敏感な子と言われ、5人に1人の割合で存在します。
1-2.生まれた時から育てにくかった息子
息子の育てにくさは、
- 寝ない
- すぐ泣く
- 食べない&偏食
- 癇癪がひどい
赤ちゃんから4才の今まで、特にこれらのことでした。
健診では引っかからないのですが、とにかく育てにくく感じて、何がいけないんだろう?と毎日悩んでいました。
2.夫婦で話し合った結果
発達障害ならば、療育やなにかした方がいいのかもとは思うものの、対象にならない…
HSCの可能性もあるけど、喋る前は断言出来るわけでもなく。
どちらの勉強もしつつ、成長を見守ってきました。
2歳、3歳と大きくなるにつれ、子どもの頃の私(HSC)とあまりにも似てくる息子。
でも、息子の育てにくさを考えると、発達障害の可能性も捨てきれないし…と判断できずにいました。
HSCでも発達障害でも基本的に対応は変わらないので、どっちでもいっかと思いつつも、
息子が3歳を過ぎた頃、夫と時間をかけて話しあいをしました。
でも寝ない、食べない、癇癪って発達障害の子を育てているお母さん達もよく言ってることなんだよね。
だから断言できなくない?
発達障害だと思いたくないからHSCだと思ってるとかはない?
確かに出てくる困り事は似てくるよね。
でも仕事でHSCも発達障害の子達も見ているけど、息子はHSCだと思うよ。
私はこの子しか見ていないし、よくわからない。
具体的にはどう違うの?
発達障害、特にASDの子は目がなかなか合わない。
あと、ほらあれ見て!って声をかけたり、指さした時、同じものを見ることが出来るよね?
発達障害の子達は同じものを同じように見ることが苦手。
うん。あと息子は自分の感情にも敏感だよね。
悲しい、寂しい、悔しいって言うでしょ。
発達障害の子達は、自分が今どんな感情なのか掴むのが苦手。
そういう違いもあるのか。自分の気持ちもだけど、私達親の気持ちにまで敏感だよね。
確かにこういうのは当てはまらないね。
あとは、よく発達障害で落ち着きがないって聞くけど、それはどういう感じなの?
息子も座って食べなかったり、いつも走ってたり落ち着いてるようには見えないけど?それともこれは年齢的なもの?
指示が入りにくいのも特徴としてあるね。
でもさ、ここまでの話の、目があって、自分の気持ちも言えて、指示も入るけど、発達障害って子はいないの?
いるね。いわゆるグレーゾーンの子達はそうかもしれない。
ここは正直言葉で説明するのは難しいんだけど…会って話を聞くと「っぽさ」がなんか違うんだよね。
んー、一言で言うなら、
HSCはものすごく周りを見ている感じがする。こちらを気遣っているんだなというのがわかる。例えば、子どもはともかく、HSPの患者さん達は、診察室にほぼ笑顔で入ってくる。
発達障害の人は、自分の世界にいる感じがする。診察室に入ってくる時も、無表情なことが多いかな。
HSCはベクトルが周りに向かっていて、発達障害の子はベクトルが自分に向いてるって感じかな。
ベクトルの向きが違うだけか。
これまでのことをまとめて考えると、息子はHSCってことね。
確かに、気遣ってくれてるのはすごくわかる。
空気を読んだ上で、いつも自分じゃない誰かのことを考えてるんやなって思う。
私がちょっとでも怪我したら飛んできて、「大丈夫?」って声をかけてくれたり、周りで困ってる子や危ないことをしそうな子のことを私に伝えてくれたり、見すぎなくらい周りを見ているのはわかる。
それが心配にもなるんやけど…
ほんとにねぇ。こんなに似てるのに、こんなに真逆なんやね…だからよくわからないし、誤解もされるのか。
なるほど、なんとなくすっきりした。
HSCだから大丈夫ってわけじゃないし、結局息子への接し方は変わらないけど。
やっぱりとりあえずの目標は、人より耐えられないってことで劣等感を抱えて自己肯定感が下がるっていう、二次障害を起こさないことやね。
もう少し成長したらHSCの説明もしていきたいね。
3.まとめ
こんな感じで、息子はHSCだと理解しています。
また、母親である私と同じくHSS(刺激探求型)も持ち合わせているようなので、そう考えると、育てにくかったのは当然かなと思います。
4才になった今も、傷つきやすいがゆえに、すぐ癇癪を起こしたり、偏食も相変わらずです。
ただ、夜泣きに関してはなくなりました。
(寝つきは今もあまりよくないかも…)
成長に伴って、子育てが楽になってきているのは間違いないかなと。息子には、母親の私と同じような生きづらい生き方はして欲しくないので、なんとか自己肯定感を下げずに育てていけたらなと思っています。
HSCは自己肯定感を育みにくいと言われているので、これが子育ての1番の課題ですね。これからもどうやって息子の心を守りながら育んでいけるのか、試行錯誤の記録を残していきたいと思います。