HSPの当事者研究②身体感覚にも敏感?!

HSPの当事者研究1回目に続いて、第2回目は、HSPは自分の体の感覚にも敏感なのか?についてです!

当事者研究については、こちらをご覧下さい。

生きづらいHSPのための、生きづらさの原因を探る当事者研究とは?

1.HSPは身体感覚にも敏感なのか?

高木のぞみ
こんにちは。HSPママの高木のぞみ(HSPmama_mibuki)です。

そもそも何故このテーマを考えることになったのかと言うと、nonHSPの夫と話していた時のことです。

HSPは外からの刺激にとても敏感に反応しますよね。

そのからの刺激に対して今まで考えてきましたが、自分の体の感覚にも敏感なんじゃないかと興味を持ちました。

nonHSP夫
妻ちゃんって、脈拍わかる?
HSP妻
ん?心拍数?80回くらいやね。
nonHSP夫
じゃなくて、今の自分の脈拍感じる?
HSP妻
あー(動脈に触れて)測ってわかるかじゃなくて、心臓の拍動の事ね。わかるよ。
nonHSP夫
まじ?触れないでも心拍数がわかるってこと?
HSP妻
うん、時計みてればわかると思うよ。

(やってみる)

HSP妻
76回/分やね。いつも80回くらいやからあってるでしょ。
名前
まじか…全くわからないわ…

え、これってもしかしてHSP特有なのか?と思った出来事でした。

1-1.TwitterでHSPさんに聞いてみた結果

そこで、TwitterでHSPのみなさんに質問してみました。

49票集まりまして、87.8%の方がわかると答えています。

nonHSPさんにも同じ質問をした訳では無いので、これでHSPだからわかるという訳では無いと思います。

ただ、心臓の拍動をはじめとした身体感覚にも敏感な可能性は高いですね。

1-2.心臓の拍動がわかるとはどういう感覚か?

ちなみに、心臓の拍動がわかるとはどういうことなのか?これも夫と話をしていて違いが見えてきました。

nonHSP夫
他のnonHSPの人にも、HSPは心臓の拍動がわかる人が多いらしいって、言ってみたんだけど、みんな分かるんじゃない?って思ったみたいだけど、考えてみたらわからないかって言ってたよ。
HSP妻
あーまぁドキドキすることは誰にでもあるし、そりゃわかりますかと聞かれたらわかりますと答える人は多いんじゃない?
HSP妻
どんな感じか…私の場合やけど、右心室と左心室のどっちが動いてるのかわかるって感じかなぁ。
nonHSP夫
え、それがわかるの?
HSP妻
うん、たまーに脈が飛んでた時とか、あ、右心室が頑張っとるってよく思ってたからなぁ。
nonHSP夫
なにそれ、ちょっと気持ち悪いんだけど(笑)そのレベルでわかるって、ただドキドキしてるのがわかるっレベルじゃないよね。想像を超えてくるわ(笑)

こんな感じで、気持ち悪いって言われたのは心外ですが(笑)

でも感じないって人からするとそうなのかって感じでした。

また、私が元看護師で、体の構造が頭に入っているから、イメージできてそう感じるという可能性も残ってますね。

でも心臓の拍動がわかるからって、何に役に立つ訳では無いんですけどね…

2.身体感覚が敏感なことにも理由がある?!

身体感覚にも敏感なのがHSP特有だとしたら、それにはきっと意味があると思うんですよね。

きっと遺伝子レベルで必要だから感じられるのかなと。

今回は心臓の拍動が挙がりましたが、考えてみると過去色々ありました。

  • ストレスがかかると胸に刺すような痛みが走る
  • ストレスがかかると、背中が固くなって歩くだけで脳まで響く感じがする
  • ストレスがかかると、関節が痛くなる
  • 緊張の度が過ぎると血圧をたもてなくて失神する
  • 虫歯な気がすると歯科に行くと、え?これが気になるの?と驚かれる
  • 体が重いと思ったら低気圧が来るか雨が降る

まだまだありますが、これらはすべて病院で検査をして全く異常がないと言われた例です。

これらの症状を今考えてみると、体からのSOSだったなと思います。

歯科はちょっと違うかもですが、上記の症状を年単位で放置した結果、うつ病になった過去があります。

この身体感覚に敏感なのは生存戦略なのかなと思いました。

3.内蔵刺激に敏感な人達の研究

ここで、興味深かった本を引用します。

たいていの人は、ほぼすべての内蔵刺激に気づいていないが、顕著な例外がいくつかある。その一つは、心臓の鼓動や腸内における食物の働きに気づく人がいることだ。彼らは、胃腸を含め身体なら送られてくるあらゆるシグナルに対して敏感である。そのような人々を対象に行われた脳画像実験では、注意や顕著性の評価に関与する脳のネットワークに、反応の高まりが見出されている。

『エムラン・メイヤー 高橋洋訳 腸と脳 』 より引用

この本の中には、HSPという言葉は出てきていないので、HSPが対象の研究というわけではありませんが、

私のことかなと思いながら読んでいました(笑)

こういう、これまでは

  • 「気のせいでしょ」
  • 「勘違いだって」
  • 「自意識過剰なんじゃない」
  • 「大袈裟」

と否定されてきたことも、研究結果としてあるよと言われると、なんだか救われる思いがします。

4.まとめ

病院に行っても、問題ありませんと言われがちなHSPの不定愁訴ですが、

病院で言われたからと言って、あなたの感じているつらさや痛みが、勘違いなのではないですよね。

私はあまりに検査で異常がなく、周りからも仮病じゃないかと言われるのがつらくて、

そのうち不調を感じる自分自身を、まるで周りの人と同じように、

「大袈裟」「勘違い」「頭おかしい」と自分自身を責めるようになっていました。

HSPを知ることで、自分は弱虫じゃなかったと心が楽になりましたが、体もだったんだなと言うのが今回の1番の気づきです。

せっかく体が出してくれたSOSを早めに察知できるんだから、早め早めに休んで、笑顔で生きられる未来に備えたいなと思います。

次回は、「HSPに電話が苦手な人が多いのはなぜ?」を考えてみます。

他にもこのテーマで書いて欲しい、というものがあれば、ぜひ教えてください!

 

1件のコメント

当てはまることばかりで驚きました。拍動は確かになんとなく感じます。痛みに敏感ですし、天気にも左右されます。

先日、塩分の高い昼食と、3時くらいにカリカリ梅を食べた日に体が塩辛く感じました。今までにも何度かそういう感覚はありましたが、うまく説明できず。口の中が塩辛いのではなく、『体』が塩辛いと感じます。そんな日には水分をとって調整します。
これも同じ理由から来るのでは?と記事を読んで思いました。

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