HSPさん達は、生きづらさで悩んでいる人が多いですよね。
もちろん私もその1人でした。
HSPを知った時、生きづらい原因はこれだったのか!と思ったものの、HSPでも生きづらさを抱えていない人はいるし、私はなんで生きづらいんだろう?とよく思っていました。
生きづらさの原因は、自己肯定感が低いからとも言えます。
しかし、自己肯定感はそんなすぐに育て直せるものでもないですし、簡単なことでもありません。
「自己肯定感が低いから生きづらくても仕方ない」で終わらせずに、今回は深堀してみたいと思います。
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この記事の内容
1.HSPの当事者研究⑤生きづらさの正体とは?
1-1.生きづらさの原因はHSPだった?
物心ついた頃からとにかく生きづらく、なんなんだこの世界は、なんでこんなに生きづらいんだろうとよく思っていました。
成長してからも、人と何か違う…
病気なんじゃないか?発達障害では?とよく悩んでいました。
でもそんなことを口にすると、大袈裟、ただ心が弱いだけ、やる気がないだけと言われる…
そんな私がHSPの概念を知った時、目からウロコがポロポロでした。
私が特別弱かったんじゃないの?!
感じ方が違う人がいるの?!
この事実を受け入れられるまでには時間がかかりましたが、一筋の光というか、希望が見えた思いでした。
1-2.みんながみんな生きづらい訳では無い
HSPを知って、私の生きづらさはこれだったのかもしれない!と最初は思いました。
でも、よくよく知っていくと、生きづらくないという人も少なくても存在していて、あれ?となりました。
色々探っていくうちに、生きづらさの根本原因は自己肯定感にありそうだとわかりました。
私はその自己肯定感を育て直して、生きづらさが軽減された今があるので、
生きづらいのは自己肯定感が低いからだよね、とそこで思考停止していたんですよね。
でも、自己肯定感って、低いのはわかったからすぐ育て直すね!というものではありませんよね。
簡単ではないし、時間もかかります。
根本原因なんだから、取り組むのは大事だけど、同時に生きづらさを少しでも緩和して行く方法を探すことも大事だと思います。
2.生きづらさを緩和する方法とは?
ここまで、生きづらくなりがちなHSPには、
- 自己肯定感が低め
- 色々なことに敏感で脳が動き続けだから疲れやすい
- 自分のことを疲れやすくてダメダメだと自己否定しがち
このパターンが多いと思います。
なぜここから生きづらくなりやすいのかについて考えてみました。
この3つだけでも十分つらいですが、これらが重なることによって出てくる問題が見えてきました。
それが【過剰適応】です。
2-1.HSPが過剰適応になるとどうなる?
過剰適応とは、適応が過剰ということで、ずっと背伸びをしている、やりすぎな状態とも言えます。
上記の、
- 自己肯定感が低め
- 色々なことに敏感で脳が動き続けだから疲れやすい(HSP)
- 自分のことを疲れやすくてダメダメだと自己否定しがち
という条件が揃うと、
環境が悪かったとしても、
- 周りの目を気にしてとにかく耐え続けてしまう
- NOと言えない
- 力を抜くことができずに、120%の力でずっと頑張り続けてしまう
こうなりがちですよね。
またはたとえ環境が悪くなかったとしても、
- 周りの期待に応えなければ
- 完璧にやらなきゃ
- 出来ないなんて甘えだ
というように自分で自分を追い込んでしまうこともあります。
ずっと無理して、背伸びしている状態は、かなりしんどいです。
ただ、私は、その渦中にいる時は、自分が背伸びをしているなんてわかりませんでした…
だって、物心ついた頃から、ずっとそうやって生きてきていたので。
だから、しんどい、苦しい、つらい、いつまで頑張ればいいの?と悩んでいたんだなと今なら思います。
3.過剰適応という呪いから解放されるために
HSPの気質は変えられません。自己肯定感もそんな一朝一夕に育つものでもありません。
でも、3つ目の自己否定を減らすことは出来ます。
それには、
【過剰適応になっていることを自覚する】
これに尽きるかなと思います。
3-1.過剰適応になっていることを自覚する
過剰適応を自覚するには、どうしたらいいのでしょうか。
これは、自分の心の声を聞くことだと思います。
私は、なんだかしんどい、疲れているのに頑張らなきゃと感じる時、尋ねてみるんです。
まるで困っている小さい子に声をかけるみたいな感じで。
どうしたの?って。
その時に出てくる内容を、自分のことではなく、その小さい子でもいいし、友達でもいいし、他の人のこととして聞いてみます。
「それはやりすぎじゃない?無理し過ぎだよ」と声をかけたくなるなら、過剰適応だと思って、休むようにしています。
また、ここまでしなくても、しんどい、つらいと感じる時点で、過剰適応になっている可能性は高いので、頑張りすぎて疲れちゃったんだねとぜひ自分自身に声をかけてあげて欲しいと思います。
3-2.過剰適応から脱却するための方法とは?
この過剰適応の状態から脱却するための方法を精神科医の名越康文さんはこのように言われています。
とてもわかりやすく、やりやすいと思うので、ぜひ取り入れてみたいですね。
過剰適応は「直そう」と自覚することでしか、脱却の手段はありません。でも治療法は複雑ではなくて、まずは週末に半日ほど「ひとり」で過ごすことです。
緑が多くて自然を感じる場所がいちばん効果的だと思います。近所の公園でも、カフェでもいいです。ベンチに座ってゆっくり読書するとか、音楽を聞きながら深呼吸するとか。その時間は自分の頭の中から他人を追い出すのです。仕事のこととか、家族のこととか、友人のこととか、考えないようにしてくださいね。
ただ、風に吹かれて、ゆったり過ごして、頭の中をからっぽにしてみるのです。自分に合った方法であれば、ジョギングやウォーキングなど体を動かすのもいいですね。
このようにして、「ひとりが楽しいな」という経験を毎週末に1時間でもいいから経験しましょう。こういう経験を蓄積していくことで、「人に合わせないと不安」とか「人から嫌われると生きていけない」と深刻に考えすぎる、過剰適応の症状が弱まってくるはずです。
もし、また他人があなたの性格を決めつけるようなことを言ってきたら「あなたにはそう見えるんですね」と、心の中でつぶやいてみて。続けて「本当の私は違うけどね」まで言えたら完璧口に出したら喧嘩になりますから、「心の中で」ですよ(笑)。
そう見えるかもしれないけれど、あなたの知らない面が私にはあるんですよと。これは相手の呪縛を解く対抗呪文になります。長期戦略として数ヶ月ほど、この呪文をつぶやくことで失った自信を少しずつ取り戻し、ひとりで過ごす訓練をしたら、きっとのびのびと自分を謳歌できるようになるはずです。
4.まとめ
以上、HSPの生きづらさを探っていくと、過剰適応が浮かんでくることがわかったという記事でした。
いかがでしたか?
きっともっと他の角度からも、生きづらさの原因は探っていけると思うし、そうして多面的に考えていくことが、
HSPでもこの世界で生きやすくなる近道だと思うので、今後も思考の海にダイブしていきたいと思います!
他にも、こんな内容で考えてみて?や他のHSPはこんな時どうしているか知りたい!というものがありましたら、ぜひ教えてください。