HSP/HSCは、ついつい頑張りすぎてしまう人が少なくないと思いますが、
今日はそんな自分を少し振り返るきっかけになればと思って、書いてみました。
1.あなたは頑張ることと休むこと、どっちがラクですか?
これはHSP/HSCに限らないことではありますが、最近診察の時に、特にHSP/HSCによく尋ねる質問があります。
「あなたは頑張ることと休むこと、どっちがラクですか?」
皆さんはどちらでしょうか。
あるいは、これはどういう意図の質問だと思われますか?
質問の仕方を変えるとこういうことです。
「休む時に、本当にちゃんと休めますか?
ラクになれますか?」
2.休むことは案外難しい
「休むよりも、頑張っていたほうがラク」「休むのはなんとなくこわい」という人は、少なくないのではないでしょうか。
頑張っていたほうが、周りから何も言われませんし、自分としても「ちゃんとやっている」「頑張っている」感じがするからです。
反対に、休むと周りからどう思われるか気になりますし、
休むことに罪悪感を覚えて、身体は横になっていても、気持ちが休まらない、ということは少なくないのではないでしょうか。
そういう意味で、休むのはけっこう勇気がいります。
もし子どもが学校を「休みたい」といい出したときは、それを口に出すまでに色々な葛藤があったはずです。
- 休んだら、親になんて言われるだろう
- 学校の先生や友達にどう思われるだろう
と休むことの大変さを考えると、学校に行ったほうがラク、まだましとついつい頑張りすぎてしまいます。
それでも学校に行くことがつらいときに、
勇気を振り絞って「学校に行きたくない、休みたい」という言葉になります。
「休む」のは案外大変なのです。
そして、実際に学校を休んだとしても、上記のような葛藤はのこるために、中々気持ちが休まらない子は多いです。
休むことに慣れていないんですよね。
でも、だからこそ「休むこと」の大切さは、ぜひとも学んでほしい、知っておいてほしいと思います。
頑張っていたほうがある意味でラクなので、よほど意識しないと、頑張り続けてしまうことがあります。
そして、倒れて動けなくなってから「あ、疲れてたんだ」と気づく。
こういう生き方は、けっこうしんどいと思います。
「休んだほうがラクじゃん、そんなの当たり前でしょ」と思う方は、きっと休み上手な方です。
そういう方には「そうじゃない人もいる」ということを、
ぜひ知っておいて頂きたいと思います。
3.まとめ
「頑張っている方がラク」という方は、もしかしたら心の奥底で、
- 「頑張っていない自分は、生きている価値がない」
- 「頑張れなくなったら自分はおしまいだ」
などと思えてきてしまうのかもしれません。
もしそう思えてしまうとしても、それはあなたのせいではありません。
そう思わないとやってこれないくらい、厳しいの環境で生き抜いてこられたからだと思います。
例えば、しろくまなのに南の島で過ごしてきたような、環境とのギャップが大きかったのでしょう。
そういう場合は、まずは
- 「自分はなんだか、休むことに抵抗を感じるな」
- 「でも、頑張り続けるのってしんどいな」
と気づくところからです。
気づければ、きっと休むことへの抵抗が減ってくると思います。
休む勇気を称えて、ぜひ休む自分も大切にして頂きたいと思います。