【HSP/HSC】あなたは頑張ることと休むこと、どっちがラクですか?

HSP/HSCは、ついつい頑張りすぎてしまう人が少なくないと思いますが、

今日はそんな自分を少し振り返るきっかけになればと思って、書いてみました。

1.あなたは頑張ることと休むこと、どっちがラクですか?

高木英昌
児童精神科医です。自分を知ることで楽に生きられる人が増えることを願っています。

これはHSP/HSCに限らないことではありますが、最近診察の時に、特にHSP/HSCによく尋ねる質問があります。

「あなたは頑張ること休むこと、どっちがラクですか?」

皆さんはどちらでしょうか。

あるいは、これはどういう意図の質問だと思われますか?

質問の仕方を変えるとこういうことです。

「休む時に、本当にちゃんと休めますか?
ラクになれますか?」

2.休むことは案外難しい

「休むよりも、頑張っていたほうがラク」「休むのはなんとなくこわい」という人は、少なくないのではないでしょうか。

頑張っていたほうが、周りから何も言われませんし、自分としても「ちゃんとやっている」「頑張っている」感じがするからです。

反対に、休むと周りからどう思われるか気になりますし、

休むことに罪悪感を覚えて、身体は横になっていても、気持ちが休まらない、ということは少なくないのではないでしょうか。

そういう意味で、休むのはけっこう勇気がいります。

もし子どもが学校を「休みたい」といい出したときは、それを口に出すまでに色々な葛藤があったはずです。

  • 休んだら、親になんて言われるだろう
  • 学校の先生や友達にどう思われるだろう

と休むことの大変さを考えると、学校に行ったほうがラク、まだましとついつい頑張りすぎてしまいます。

それでも学校に行くことがつらいときに、
勇気を振り絞って「学校に行きたくない、休みたい」という言葉になります。

「休む」のは案外大変なのです。

そして、実際に学校を休んだとしても、上記のような葛藤はのこるために、中々気持ちが休まらない子は多いです。

休むことに慣れていないんですよね。

でも、だからこそ「休むこと」の大切さは、ぜひとも学んでほしい、知っておいてほしいと思います。

頑張っていたほうがある意味でラクなので、よほど意識しないと、頑張り続けてしまうことがあります。

そして、倒れて動けなくなってから「あ、疲れてたんだ」と気づく。

こういう生き方は、けっこうしんどいと思います。

「休んだほうがラクじゃん、そんなの当たり前でしょ」と思う方は、きっと休み上手な方です。

そういう方には「そうじゃない人もいる」ということを、
ぜひ知っておいて頂きたいと思います。

3.まとめ

「頑張っている方がラク」という方は、もしかしたら心の奥底で、

  • 「頑張っていない自分は、生きている価値がない」
  • 「頑張れなくなったら自分はおしまいだ」

などと思えてきてしまうのかもしれません。

もしそう思えてしまうとしても、それはあなたのせいではありません。

そう思わないとやってこれないくらい、厳しいの環境で生き抜いてこられたからだと思います。

例えば、しろくまなのに南の島で過ごしてきたような、環境とのギャップが大きかったのでしょう。

そういう場合は、まずは

  • 「自分はなんだか、休むことに抵抗を感じるな」
  • 「でも、頑張り続けるのってしんどいな」

と気づくところからです。

気づければ、きっと休むことへの抵抗が減ってくると思います。

休む勇気を称えて、ぜひ休む自分も大切にして頂きたいと思います。

休んでいるのに疲れが取れない?!「休むって何?休み方が分からない」と悩んでいる人へのヒント